壁紙をどんなものにするか、色をどうするか、一番悩みますよね!
今回は、私が知る限りの壁紙についてのお話しをします
壁紙の種類
- 塩ビクロス(500番クロス)
- 1000番クロス
- 塗り壁
- 内装用機能性建材
塩ビクロス(500番クロス)
もっともポピュラーに使用されているクロスです
およそ8割のお宅が、このクロスを使用しているのではないでしょうか
特徴としては、次のようなことが上げられます
- 価格が安い(約1,000円/m2)
- 掃除が簡単
- テカリ具合が安っぽく感じることがある
- 独特の臭いがある
最も多く使用されており、加工しやすいことから、価格が安いのが特徴です
とにかくお値段重視の方は、これ一択ですね
また、汚れた場合、濡れ雑巾で拭けばよいだけですので、手入れが簡単です
個人的には、ビニール感のあるテカリが安っぽく見え、塩ビクロスはあまり好きではありません
また、壁紙を貼った後の「のり」の臭いが気になります
昔は、この「のり」にホルムアルデヒドが含まれていたことより、シックハウスが大きな問題となりましたが、現在は解決しています
新築完成見学会へ行くと、時々この「のり」の臭いが残っているお宅があり、気になりましたが、この臭いはいずれ消えるので、そんなに気にする必要はないかもしれません
1000番クロス
塩ビクロスよりも、1ランク上のクロスです
- 価格が塩ビクロスよりも少し高い(約1,500円/m2)
- 機能性壁紙や自然素材壁紙など種類が豊富
- 自然素材壁紙には、和紙クロス、珪藻土クロス、布クロス、エッグウォールなど種類が多い
メーカーとして「サンゲツ」が有名ですね
1000番クロスの中では、自然素材壁紙の和紙クロスや珪藻土クロスが人気のようです
私がお気に入りのオーガニックスタジオ新潟の相模社長は、エッグウォールを推奨しています
エッグウォールは日本エムテクスの商品であり、卵の殻を原料にしている壁紙です
現物を見たいですね、興味津々です
個人的には、壁紙に多くの機能を期待するのはどうかな、と思っています
いくら調湿性に優れていると言っても、壁紙は1mm以下の薄さですので、多くは期待できないと考えた方が賢明ではないでしょうか
塗り壁
漆喰や珪藻土の塗り壁です
施工できる職人さんが少なく、そのためか価格はとても高くなっています(約2,400円/m2)
調湿性や消臭性に優れており、その部屋の空気の清涼感は素晴らしいものがあります
私は、理想の家を考えた時に、内壁は珪藻土の塗り壁にしようと考えていましたが、いつしか塗り壁のコテ跡に飽きを感じるようになり、最終的には塗り壁を採用しませんでした
玄関だけでも塗り壁にすればよかったかなあ、なんて時々思います
内装用機能性建材
部分的な内壁に使用されることが多いと思います
アイカ工業の「モイス」やリクシルの「エコカラット」が有名ですね
私も寝室の壁を「モイス」にしようと考えた時がありました
「モイス」は調湿性にとても優れており、また消臭性にも優れていたためです
しかし、消臭性は優れていても、その臭いを分解しないことがわかったため、採用を見送りました(分解しないということは、臭いが素材内に残るということですね)
「エコカラット」もすてきですよね
リビングに使ってみようかと思ったのですが、予算的に厳しかったので諦めました
我が家の壁紙
前の記事にも書きましたが、我が家は紙クロスの上に「カイム ビオシール」という素材を塗装しました
「カイム ビオシール」とは、ドイツの「カイム」という会社が製造したシリケート系塗料(天然素材のガラス系塗料)です
詳細はこちらの記事をご確認ください
夏結露対策のために透湿性の壁紙が必須だったため、この材料を選びました
我が家では夏結露対策のために、断熱材防湿シートに「インテロ」という機能性シートを採用しました
「インテロ」は、室外の温度が高くなると、室外の湿気を室内へ透過させるため、壁紙は透湿性が必要になります
この壁紙の透湿性により、夏の内部結露を防ぐことになるのです
冬の「インテロ」は、室内の湿気を断熱材側へ通さないため、壁紙が湿気を吸収し、内部結露は発生しません
防湿シートの機能と壁紙の仕様を考え、「紙クロス+カイム ビオシールの塗装」という組み合わせにしたのです
これにより、内部結露の心配はまったくなくなりました
塗装色は全部の部屋で「白」で統一しました
理由は、家全体が明るくなること、塗り直しが必要となった時に色の調合が必要なく、色むらが出ないこと、シンプルな方が飽きが来ないと考えたからです
機能的にも優秀で高級感がある仕上がりになったと満足しています
しかし、この塗装壁には次のデメリットがあります
- 価格が高い(塗り壁と同じ費用)
- 汚れた場合、拭き掃除ができない
- 壁のスミが割れる
塗り壁とまったく同じデメリットがあるのです
汚れが着いた場合、濡れ雑巾で拭くことができません
付いた汚れは、消しゴムで一生懸命落としています
また、壁のスミにスーっと割れが入ります
普通のクロスの場合、家の伸縮に応じてクロスも伸縮しますが、塗り壁や塗装壁は伸縮できないため、割れが入るのです
仕様上仕方ないのですが、私の奥様はそれが気に入らないようです
もし、このような割れが許せない方は、塗り壁や塗装壁は避けた方がいいですね
一番のデメリットは、掃除がやりにくいことです
通用口など壁に靴の汚れが付きやすい場所は、腰板を設けるなどして掃除をしやすくすればよかったと思います
さて、壁紙を決める際には、天井をどうするかも考えなければなりません
我が家のリビングはレッドシダーの板張りにし、他の部屋はすべて壁紙と同じ素材にしました(紙クロス+カイム ビオシールの塗装)
レッドシダーの板張りは、こちらの記事を参照してください
まとめ
– 壁紙の種類 –
- 塩ビクロス
- 1000番クロス
- 塗り壁
- 内装用機能性建材
どなたにもおススメできるのは、1000番クロスの自然素材壁紙ですね
もちろん、我が家で採用した「紙クロス+カイム ビオシール」もオススメできますが、上記のデメリットを理解した上で採用してください
なお、前述の通り、機能性防湿シート「インテロ」と「紙クロス+カイム ビオシール」の組み合わせをすれば、内部結露の心配はなくなります
どの壁紙を使用し、どんな色を使うのかは施主さんのセンスによるものです
どんな配色がベストなのか言うことはできませんが、私は配色は3色以内におさめた方が飽きがこないと思います
見学させていただいた家の中には、クローゼットや物入の中の壁の色をすべて変え、非常に凝った配色をされた家もありました
面白いなあとは思いましたが、住み心地はわかりません
結果的に施主さんが満足すればすべてOKですが、色々な壁紙を研究し、完成見学会へもどんどん参加し、気に入ったものをパクって自分の家へ反映させることをオススメします
今回は、ここまでとします
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました
では、また!