20℃の部屋は朝寒く感じることがあるんだ!
新築設計時に、コマツ住研さんから我が家の室温分布シミュレーションを見せてもらいました
その結果によると、室内温度差が5℃ほどありましたが、この温度差は実際に暮らしながら解消していきましょう、という話しになっていました
(シミュレーションと現実に差があることも考えられるため、このような進め方になりましたが、実際の温度差が4℃ですので、シミュレーション結果とだいたい合っていますね)
新築1年目は、1番寒い部屋でも20℃あり、昔の家と比較にならないほど快適でしたので、この温度差は気になりませんでした
新築2年目の今年は、快適さに慣れてきたためか、20℃でも少し寒く感じるようになり、ここで室内温度差を小さくしようと対策に取り組みました
20℃の部屋の温度を上げるには?
我が家の床下エアコンの温度センサーは、20℃の部屋から離れており、24℃の部屋の近くにあります
つまり、エアコンの温度設定を上げると、20℃の部屋の温度も上がりますが、24℃の部屋の温度も上がることになります
24℃の部屋には、奥様と子供が寝ていますが、24℃を越えると「暑い!エアコンの温度を下げて!」という状態になるため、エアコンの温度設定を単純に上げることはできません
従いまして、解決策としては20℃の部屋の温度を上げ、かつ24℃の温度はそのままにする、という設定を見つけることになります
設定できるパラメーターとしては、次のものがあります
- エアコンの温度設定
- エアコンの上下左右の風向き
- 各部屋のガラリの調整
ガラリとは、写真のような床下に通じている空気の吹き出し口です
この吹き出し口が全開ならば床下から暖かい空気がどんどん上がってきますし、閉じていれば暖かい空気は上がってこないことになりますので、温度の調整が可能になります
これらパラメーターを変更して、温度がどうなるか確認しました
エアコン温度設定を上げ、風向きを変えてみる
エアコンの風向きには、色々な設定があります
エアコン向かって左側の部屋の温度が高く、右側の部屋の温度が低いため、右側のみから風が出るようにして、エアコン温度を上げてみました
結論:20℃の部屋の温度は0.5℃しか上がらず、まだ少し寒いと感じます
温度差はあまり変わりませんでした
もう少し何とかならないか、さらに検討することにしました
ガラリの調整
まず、温度の低い部屋、脱衣所とトイレ以外のガラリの開口部を1/4にしました(3/4を塞ぎました)
また、エアコンの風は向かって左側からのみ出るように設定しました
これで、24℃の部屋の温度が下がり、20℃の部屋の温度は上がるはずです
結論:20℃の部屋の温度は22℃となり、24℃の部屋の温度は変わらず24℃でした
つまり、温度差は従来の半分の2℃となりました
部屋の温度が安定するまでに数日かかりましたが、何とか満足のいく室内温度差にすることができました
朝も寒さを感じることが無くなりました!
問題点
室内温度差を2℃にできたのは良いのですが、エアコンの設定温度が25℃になりました
ガラリの開口率を下げたために、室温が上がりにくくなったのでしょうね
従来の設定温度は、23℃でしたので、+2℃の設定になり電気代が従来よりもかかることになります
今後電気代がどれくらい上がるのか注意し、場合によっては他の対策も必要になると思います
将来、電気代は上昇の一途をたどると思われますので、電気代にはよーく注意する必要がありますね
まとめ
床下エアコンで発生する室内温度差を解消するには、ガラリの設定が重要である
床下エアコンの設置については、家ごとの設計になりますので、最適なガラリの開口率は試行錯誤の世界になってしまうと思います
ただし、重要なのはコマツ住研さんのように設計時に室温シミュレーションができるような技術をもった工務店さんに建築をお願いする、ということです
今回は自力で温度差を解消しましたが、もし不可能な場合はその工務店さんへ相談すれば一緒に解決方法を考えてくれると思いますよ
世の中には、技術が無いのに床下エアコンを施工する業者もありますので注意してくださいね
今回はここまでとします
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました
では、また!