家づくり論

固定資産税の納税通知書が来ました

ねこちゃん
ねこちゃん
今年度の固定資産税の納税通知書が来ました!
いぬくん
いぬくん
新築の固定資産税はいくらになったかな?

4月13日(火)、今年度の固定資産税の納税通知書が来ました
いくらになったか、ドキドキしましたが、前もってシミュレーションしておいた金額よりも少し安い金額であり、ホッとしました
しかし、これからこの金額を払い続けると思うと少し憂鬱になります

今回は、固定資産税の計算方法について、解説します

家の固定資産税を計算してみよう

新築した家の固定資産税がいくらになるか計算してみます

計算する上で、次の項目が必要となります

  1. 税率
  2. 家屋課税標準額

税率

税率は、自治体によって異なるため、お住いの自治体へ確認する必要がありますが、標準税率は1.4%です
とりあえず計算してみるのであれば、1.4%を使用すれば問題ありません

私が住んでいる町も税率は、1.4%です

家屋課税標準額

家屋課税標準額とは、新築した家の自治体の評価額です
ハウスメーカーや工務店さんへの支払額ではありませんので、注意してください

ハウスメーカーや工務店さんからの引き渡しが終わると、自治体の方から連絡があり、自治体が家の評価に入ります
我が家の場合、6月末に引き渡しを終え、7月に評価が入りました
税金は、1月1日時点を基準とするため、新築の評価は11月か12月になることが多い、と聞いていたのですが、我が家は引き渡しの翌月に評価が入りました

評価と言っても、自治体へ提出された図面を元に、それの確認を行う作業です
天井高や部屋の寸法をメジャーで測っていました
寸法に間違いがないこと及び使用されている素材の確認をしていました
塗り壁や特殊な床板など高価な素材は評価額が高くなりそうな感じがしました

税額を安くするには、評価額を安くしてもらうしかないのですが、評価に来られた方は検査項目を黙々とチェックするだけで、評価がいくらになるかは、まったくわからないと言っていました

時々、新築で3000万円の固定資産税はいくらか? 新築で45坪の固定資産税はいくらか? といった問い合わせを目にしますが、基準となるのが評価額ですので、その答えは難しいと思います
同じ3000万円や45坪の家でも使用している素材が異なるため、評価額に差が出るからです
内壁がクロスの家と塗り壁の家では評価額が違うのですが、それが評価額にどれだけ影響するのかわかりません

購入価格の6割~7割くらいが評価額だとおっしゃる方もいますが、もっと安いという方もおり、評価額の算出についてはよくわからないというのが本音です

軽減税額

軽減税額とは、新築住宅に適用される固定資産税の減額措置ですが、令和4年3月31日までに新築された住宅に対して適用されます
なお、適用期間は延長される可能性もありますので、よく確認してください

一戸建て住宅の場合、120m2までを限度に3年間固定資産税の50%が減額されますが、長期優良住宅ならば減額期間が5年間となります

それでは、軽減税額を計算してみましょう

税率を1.4%、家屋課税標準額を1,000万円とし、120m2の新築とします

軽減税額 = 1,000 x 1.4% x 0.5 = 7万円

つまり、7万円が減額され固定資産税は7万円 となります

もし、128m2の新築の場合、減額されるのが120m2までですので

軽減税額 = (1,000/128) x 120 x 1.4% x 0.5 = 65,625円

固定資産税は、14万円‐65,625円=74,375円 となります

土地の固定資産税を計算してみよう

税率は住宅と同じで標準税率は1.4%です

評価額は、固定資産税路線価と言われ、自治体が発表している固定資産税の課税のための標準価格です(全国地価マップから参照できます)

住宅用土地については、特例制度により大きな軽減が受けられます
なんと、課税評価額が1/6になるのです
その期限も住宅を解体するまで続きます(逆に、解体すると税額が6倍になるため、家が不要になっても解体できないという問題にもなっています)

以上から、固定資産税は次のようになります

評価額が3,000万円とすると

固定資産税 = 3,000 ÷ 6 x 1.4% = 7万円

なお、課税評価額が1/6になるのは200m2以下の部分であり、それをこえると課税評価額が1/3になります

最終的な固定資産税

土地の評価額が12,431,001円、家の評価額が10,100,757円(120m2)とします
(四捨五入の理解のために、中途半端な価格設定にしました)

土地の課税評価額は1/6になるため、12,431,001÷6 = 2,071,833

家の評価額との合計は、10,100,757 + 2,071,833 = 12,172,590円

計算上、千円未満を切り捨てますので、12,172,000円 となります

固定資産税 = 12,172,000 x 1.4% = 170,408 円

軽減額 =  10,100,757 x 1.4% x 0.5 = 70,705 円(軽減額は住宅のみです)

支払い固定資産税 = 170,408 – 70,705 = 99,703 円

百円未満切り捨てになりますので、固定資産税の支払額は 99,700 円 になります

この額を四半期ごとに支払います
99,700 ÷ 4 = 24,925 円

第1期に27,700円、残り3期で24,000円の納税っていう感じになります

家の建坪が120m2以上になると、計算は前述のように少し複雑になります
また、軽減額は長期優良住宅で5年間のみとなる点に、注意してください

まとめ

  • 標準税率は、1.4%
    正確には自治体への確認が必要
  • 住宅の固定資産税計算には、家屋課税標準額を使う
    家屋課税標準額は自治体の評価額である
  • 住宅の固定資産税は減額措置があり、長期優良住宅なら5年間50%が軽減される(長期優良住宅以外は3年間)
  • 減額措置は、120m2までを限度とする
  • 土地の評価額は、自治体の評価・公表値である
  • 住宅用土地については、その1/6が評価額となる
  • 課税評価額が1/6になるのは200m2以下の部分である
  • 課税評価額が1/6になるのは家を解体するまで続く

住宅の固定資産税が半額になるのは、たいへんありがたいですね
しかし、5年後にはそれが上乗せになると思うと憂欝になります
5年後には償却で少し税金は安くなるとは言え、半額の上乗せは痛手です

固定資産税が決まっていない方は、今回の記事を参考にご自身の税額を計算してみてください

今回は、ここまでとします

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました

では、また!

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