軒天とは、家の外壁から外側に伸びた屋根の裏側にある天井のことです
つまり、軒の天井だから、軒天です
読んだままですね
我が家の軒天について、解説します
軒天の役割
軒天の役割は、次の通りです
- 見た目をよくする
- 防火
- 屋根裏換気
これは、我が家の軒天を貼っている途中の写真です
軒の天井の白いボードが軒天材料のケイカル板です
このケイカル板を最後に塗装して軒天が完成します
ケイカル板の詳細は、次の章で詳しく解説します
もし、軒天を貼っていなければ、写真のように屋根の構造物が見えて、かっこ悪いですよね
また、万が一火災が発生した時に、火が屋根裏に回るのを防いでくれるのが軒天です
もし、火が天井裏に回ってしまうと、火を消すことが非常に困難になりますので、軒天の防火の役割は重要です
さらに、軒天には屋根裏にたまった湿気を外部へ排出する役割もあります
たかが軒天、されど軒天、大きな役割を担っているのです
軒天の材質
コマツ住研さんから「軒天の材質は何にしますか、色はどうしますか?」と突然聞かれ、困ってしまいました
私の知識が「軒天ってなに?」というレベルだったからです
そんなことが無いように、軒天について少し勉強しておきましょう!
軒天の材質には、次のようなものがあります
- ケイカル板(ケイ酸カルシウム板)
- 合板
- 無垢板
ケイカル板は、非常に耐火性、耐水性に優れ、長持ちをします
コストパフォーマンスがよく、人気の材料です
ケイカル板という単語は工務店さんとのやり取りの中でよく出てきますので、覚えておいてください
合板は、木目調のシートを貼るもののありますが、ケイカル板よりも高級感が出ます
デメリットは、耐火性、耐水性がケイカル板に及ばず、防火性能が落ちるのと、耐久性が劣るため、メンテナンスが必要になることです
無垢板も、高級感が出ますが、ケイカル板、合板よりも高価になります
高級材料のレッドシダーを使う方もいらっしゃいますが、レッドシダーの軒天はとてもきれいで、すてきな家になります
デメリットは合板と同じで、耐火性、耐水性がケイカル板に及ばず、防火性能が落ちるのと、木材ですので定期的な塗装が必要になることです
我が家の場合
我が家は、ケイカル板の白塗装にしました
私の家づくりのコンセプトのひとつとして、「メンテナンスの要らない家」があります
軒天の材料の中で、一番長持ちをしてメンテナンスがいらないのがケイカル板のため、この材料を選びました
見た目の良さで行くと、無垢板を選択したかったのですが、家の外は雨風や日射により環境が厳しく、10年後を考えると、無垢板は塗装が必要となるため、私のコンセプトに反すると考え、選択から外しました
経時変化でかなりいたんだ木の軒天を時々見ますが、かなり残念な外観になっていますから、メンテナンスは必須です
コマツ住研さんからは、平屋だから塗装の手間もそんなにかからないから無垢板でやりませんか?とすすめられましたが、ぐっとこらえてケイカル板にしました
内装にお金をかなり使ったので、予算が残っていなかったのもケイカル板選択の理由の一つです
色は白にしたのですが、これはサッシの外枠の色に合わせました
軒天の他に雨樋、破風、水切りも白に統一しました
外壁が濃い茶色ですので、これらの白により、家の外観が引き締まって見えるようにしたかったのです
家の外観の考え方については、こちらの記事をご確認ください
まとめ
1) 我が家の軒天は、ケイカル板を使用
2) 理由は、価格が安くメンテナンスがいらない、かつ防火性能に優れているため
3) 予算があれば、無垢板がオススメ
今回は以上となります
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました
では、また!