私は、長野県塩尻市にある「コマツ住研」という工務店で家を建てました
全国区的には無名の工務店ですが、松本市界隈では人気のある工務店です
その「コマツ住研」を評価します
コマツ住研の評価点
外観デザイン | |
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気密性 | |
断熱性 | |
付帯設備 | |
暖房性能 | |
換気性能 | |
素材の質 | |
シロアリ対策 | |
コストパフォーマンス | |
総合評価 |
外観デザイン
コマツ住研は、完全自由設計です
したがって、デザインは施主のセンスによります
こんなデザインにしてほしい、という写真があればその通りに作ります、といのがコマツ住研のスタンスでした
気密性や断熱性、パッシブ換気によるデザインの制約は全くありません
施主の納得がいくまで、とことん検討させてもらえるので、時間がとてもかかりました(外観だけではなく、間取りも含めての話しです)
コマツ住研さんの話しによると、2年かかった施主さんもいたとか・・・大手ハウスメーカーでは考えられませんね
ただし、重要なことが一つ
この検討のステージに入るには、口頭契約が必要です
大手ハウスメーカーは、無料で間取りの設計や大まかな見積もりの提示までやってくれますが、コマツ住研では無料のサービスはありません
本気の施主さんに時間をかけたい、という思いがあるそうです
間取りの図面や見積もりがないのに口頭にしろ契約するには勇気が必要ですが、コマツ住研の技術を信頼した施主がこのステージに進むことになります(もちろん、おおまかなお値段を把握してからになりますが)
自分でデザインしたので、星5つと言いたいのですが、コマツ住研側から、ここはこうした方がいいんじゃないか、この方が見た目が良い、とかもう少しアドバイスが欲しかった、という点で星3.5にしました
気密性・断熱性
C値 = 0.1cm2/m2、UA値 = 0.25W/m2・Kを達成しました
200mmのグラスウール、エクセルシャノンのトリプル樹脂サッシ、丁寧な気密処理等技術力の高さを証明しました
C値、UA値の詳細については、前に記事をお読みください
付帯設備
トイレ、キッチン、お風呂、照明は施主の好みによります
施主自身がショールームへ出向き、決めることになります
照明については、コマツ住研ご用達の電気屋さんが3パターン提案してくれました
なお、照明は奥が深いので、別の記事で紹介したいと思います
エコキュート、エアコン、太陽光発電はコマツ住研にお任せしました
エアコンは床下エアコンに使用できる三菱霧ヶ峰、エコキュートはメンテナンス性を考慮しエアコンと同じメーカーの三菱、太陽光パネルはソーラーフロンティアになりました
これらの設備は、施主が決めるため星4つとしました
暖房設備
暖房は、床下エアコンです
エアコン1台で全部屋が暖かいのですから、申し分ありません
また、高気密・高断熱の家なので、電気代も最小限の予定です(この冬を乗り切ってから正式に断言します)
床下エアコンと言っても、使用しているのは前述の通り家庭用エアコンですので経済的でメンテナンスもほとんどいりません
従来の灯油生活から脱せられたのは、夢見たいです
当然、星5つです
なお、床下エアコンの詳細は、こちらへどうぞ
換気性能
ほとんどの新築の家が第1種換気システムを使用するのに対し、コマツ住研の標準の換気システムは「パッシブ換気」です
はじめてコマツ住研から「パッシブ換気」という技術を教えてもらったときは、これが私の求めていた換気システムだ、と鳥肌が立ちました
「パッシブ換気」は、機械を使わず、自然エネルギーである温度差を使って換気をするシステムです
機械を使わないので故障知らず、またフィルターの掃除等のメンテナンスが要りません
本当に素晴らしい技術です
唯一欠点は、高気密・高断熱住宅を達成するために基礎外断熱をします
この基礎外断熱は、シロアリリスクが高いということです
コマツ住研では、シロアリ対策のために「タームガード」というシステムを導入し万全を期しています
「タームガード」については、後で詳しく説明します
換気性能は、当然星5つです
素材の質
我が家では、床材は無垢のウォールナットと栗を使用し、リビングの天井材はレッドシダーを使用しました
ウォールナットとレッドシダーはお値段が高かったため、採用を最後まで迷いましたが(特にレッドシダー)、最終的には採用し、この写真のように素敵な仕上がりとなりました
天井のレッドシダーへは、間接照明を当てるようにしたのですが、とてもいい感じです
床がウォールナットで暗めの色なので、天井が木でさらに暗くならないか心配しましたが、床ともマッチしました
内壁は、「カイム ビオシール」という透湿性の非常に高い自然系塗料の塗装としました
ずっと、珪藻土による塗り壁が良いと思っていたのですが、塗り壁のコテのあとに飽きてしまったのと、夏結露対策のためにこの素材を選びました
夏結露に関しては、これまた別の記事で紹介します
コマツ住研に出会わなければ、「カイム ビオシール」は知らなかったと思います
棚、AVラックやニッチなどはタモ材により造作してもらいました
本棚はこの写真のように市販のものとは違う味が出ています
やはり造作棚はいいですね
以上から、素材の質は星5つです
シロアリ対策
前述の通り、基礎外断熱を採用した場合には、シロアリの対策が重要になります
コマツ住研では「タイムガード」というシステムを採用しています
簡単に説明すると、家の基礎の周囲にパイプを通し、そのパイプから防蟻用の薬剤を散布するという方式です
薬剤は5年サイクルで注入し、シロアリの侵入を確実に防除します
詳細は、「タームガード」ホームページをご確認ください
また、シロアリ対策の詳細はこちらの記事を参考にしてください
薬剤を使用することからマイナス星1つ、評価は星4つです
コストパフォーマンス
坪単価は、高めだと思います
気密工事の費用がプラスになる、素材が良いためコストがかかる、ローコストの施工をしない等施主が納得した上でのコスト高です
もし、少しでも安い方が良いと思うのでしたら、コマツ住研はやめた方が良いかもしれません(大手ハウスメーカーよりは安いですが、ローコストの工務店ではないという意味です)
しかし、長い目で見ればコストに見合った家づくりになりますので、後悔はしないと言えます
星は少し辛めで星3つです
総合評価
星4つです
松本市界隈では、コマツ住研の人気は高く、施工は順番待ちになっています
私も半年ほど待ちましたが、満足の家づくりができました
興味のある方は、コマツ住研のホームページから完成見学会を申し込み、実際の家を見ることをオススメします
なお、コマツ住研は施主の意向を尊重するため、間取りをはじめ、どんな家にしたいのか自分の意見をまとめておく必要があります
契約後では時間が足りなくなるため、前もって自分の考えを明確にしておいてください
間取りの検討など世の中には優れた無料サービスがありますので、それを活用することをオススメします
例えば、タウンライフや持ち家計画の無料サービスがいいですね
なお、我が家がどのようなスケジュールで進んでいったのかは、こちらの記事に書きました
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました
では、また!