「高気密・高断熱住宅は室内の音が響いてうるさい」という噂をよく耳にします
本当の高気密・高断熱住宅を建てた私が、その噂が本当なのか見解を述べます
真相
我が家の奥様は、新居へ引っ越してすぐに「音が響いてうるさい!」と言いましたが、私は「音が響いてうるさいことはない」と思いました
室内の音が響くのではなく、室外の音が聞こえないため、室内の音が従来よりもよく聞こえるのだ、というのが私の見解です
考えてみると、室内に音が反響する要素はなく、従来よりも室内が静かなのです
結果的に音が響くんじゃないのか、と思われるかもしれませんが、音が響くのではなく、音が聞こえやすい、と言うことです
高気密・高断熱住宅の性能
外の音が聞こえない一番の理由は、「サッシ」の性能が良いためです
以前に述べました通り、我が家の「サッシ」はトリプルガラスの樹脂サッシで、高気密・高断熱タイプです
すなわち、音も遮断するため、外の音がほとんど入ってきません
また、家自体も高気密ですので、音が入るすき間がなく、本当に室内は静かです
従来の家は、外の風切音や車の往来の音が室内にいても聞こえていたため、室内の音がそれほど気にならなかったのですが、今の高気密・高断熱住宅では室内に室内の音しかないため音が聞こえやすい、と言うことです
室内音と住みやすさ
例えば、高気密・高断熱住宅の完成見学会において、家具等何も入っていない家では、室外の音が聞こえないため、室内音が気になるかもしれません
しかし、実際には、家具やカーテン、ジュータンやラグ等音を吸収するものが室内には多く入ります
それにより、生活音は吸収されますので、さほど気になることはありません
新居に住み始めて最初のうちは、我が家の奥様のように音に敏感になるかもしれませんが、すぐになれますよ
私は、室内音で困ってはいませんが、逆に室外の音が聞こえなくて困っています
我が家の地域では、区内や町内のお知らせを室外の放送で行いますが、それが全く聞こえません
室内スピーカーという設備もあったのですが、今年町はそのサービスを停止してしまいました
家にいるときは、何か放送しているような音が聞こえた気がした際には窓を開け確認している今日この頃です
室内音で住みやすさは変わりませんが、室外音が聞こえないことのデメリットを感じていますが、これはどうしようもありませんね
高気密・高断熱住宅と機械音
あるハウスメーカーの完成見学会へ行った時のことです
このメーカーは、高気密・高断熱住宅を売りにしているメーカーですが、第1種換気システムを使用しています
第1種換気システムとは、給気及び排気に機械を使用している換気システムですね
見学をしていると「ヒュー」というビジネスホテルにいるような機械音が気になりました
これは、第1種換気システムの機械音です
おそらく、家の中に家具などが入ると、吸音されて気にならなくなるとは思いますが、気持ちが良いものではありませんでした
なお、私の友人の中には、住んでいる今もこの機械音が聞こえる、という人もいます
耳が良いのか、機械の防音が不十分だったのかはわかりません
こんなこともあり、私は機械を使わない「パッシブ換気」推進派なのですが、もし第1種換気システムを使用する施主さんは、この機械音をどう防ぐのか、メーカーとよく相談した方が良いと思います
「機械音はしませんか?」と聞くと、たいてい「大丈夫、大丈夫」とメーカーの方は言いますが、何をもって大丈夫なのか、突っ込んだ方がいいですよ
まとめ
- 高気密・高断熱住宅だからといって室内音が響き、うるさいということはない
- それは、室外音が聞こえないために、室内音が良く聞こえるということ
- 室内に家具やカーテンなどを設置することで、音はある程度吸収される
- 室外の音が聞こえない、というデメリットもある
今回は、以上になります
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました
では、また!