高気密・高断熱住宅と聞いて、はじめに思い浮かべるのが「ZEH」(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)という方は多いと思います
本当にゼロエネルギーなんてできるの?と懐疑的な方もいらっしゃると思いますので、我が家の実績をレポートします
「ZEH」とは何か?
本題に入る前に、「ZEH」とは何か、をおさらいしましょう
「ZEH」とは、経済産業省 資源エネルギー庁が唱える省エネ住宅のことです
詳細はホームページにありますので、よく確認することをオススメします
簡単に言うと、新築時には高気密・高断熱住宅を建てて、省エネルギーを実現しましょう!ということになります
「ZEH」を実現するために必要なものを整理すると、次の通りです
- エネルギーロスを最小限に抑える高気密・高断熱住宅であること
- 太陽光発電など再生可能エネルギーを使用すること
①については、UA値の基準があり、私の住む4地域では UA値<0.6W/m2Kとなっています
我が家のUA値は、0.25W/m2Kですので、基準は十分に満足しています
ZEH基準では、気密性の指標として重要なC値が謳われていません
個人的な見解ですが、C値を基準化すると、対応できるハウスメーカーがほとんどなくなってしまうため、と思っています
UA値、C値の詳細は、こちらの記事を参考にしてください
年間エネルギー収支
我が家の性能は、次の記事に書きましたが、オール電化で太陽光発電が5.5KW載っている、という点がポイントになります
昨年8月から今年7月までの電気代収支をグラフにしました
(このデータは、支払い月でまとめましたので、実際の使用は1か月前である、と見てください)
1年間で、8,699円のプラスになりました
ゼロエネルギー達成です!
それでは、月ごとにデータを見ていきましょう
昨年の8月は、長梅雨の影響で前月から太陽がほとんど出なかったため、太陽光売電が極端に少なくなりました
9・10月は太陽がさんさんと降り注いだため、売電による利益が出ています
11月から暖房を使いだしたため、電気の使用量が多くなりました
1月・2月、信州の冬は冷え込むため、電気代が非常に多くなりました
暖かくなりだした4月から電気代が下がり、暖房を切った6月からは太陽光による大きな利益が出ています
前に住んでいた家は、ガスや灯油を使用していましたが、新居のエネルギーは電気だけです
つまり、家の運用エネルギーが年間でプラス収支になりました
すごいことだと思いませんか?
自画自賛しちゃいます!
前に解説した太陽光発電の収支計算が間違っていなかったと安心しました
我が家の場合、エアコン1台で冷暖房を行っている(正確には冷房なしで除湿の間欠運転です)、パッシブ換気のため機械を一切使用しておらず、換気に関して電気代がかからない、という点が有利に働いているかもしれませんね
まとめ
我が家の年間エネルギー収支は、8,699円のプラス収支でした
特に、省エネにこだわった行動をすることなく、当たり前の生活で達成できたのはすごいですね!
大手ハウスメーカーで「ZEH」を達成するには、太陽光パネルをかなり載せなければならないと思います
C値が出ていない住宅ですので、エネルギーロスが多く、電気代がかかります
それを補うには、太陽光による収益を多くしなければならないからです
暖かい地域では、エネルギーロスが少ないかもしれませんので、お住いの地域に合わせた仕様を選択することが重要と思います
今回は、ここまでとします
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました
では、また!